Agilent 1600CEシステム

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eDAQ C4D システムを Agilent 1600 CE に接続する 

このアプリケーションノートでは、Agilent 1600 CE にeDAQ C4D システムを接続する方法を紹介します。

はじめに

eDAQ C4D システムはAgilent 1600 CE装置に接続することができます。

C4D ハードウェアユニットをAgilent検出器に接続する

Agilent 検出器でアナログ出力を持っている機種があります。これにC4D ハードウェアを接続すれば、C4D 及びAgilent検出器からのシグナルを eDAQの PowerChrom ソフトウェア でディスプレイすることができます。

ChemStationでC4Dシグナルを記録する 

Agilent社のChemStation ソフトウェアを使ってC4Dシグナルを記録する場合は、 ER815 C4D 検出器 のアナログ出力を使います。Agilentの1600 CE にはアナログ入力が無いので、 C4Dのような他の検出器と接続する場合は Agilent 35900E データ収録インターフェースが必要です。

Agilent CEカートリッジに取り付けたC4Dヘッドステージ、円形で銀のUV 検出器のセルも確認できます。

Agilent CEカートリッジにC4Dヘッドステージを取り付ける

ET120 C4D ヘッドステージ をAgilent CE カートリッジに取り付けるのは簡単です。C4Dヘッドステージ側面のチャネル(流路)にキャピラリーを通し、所定の位置に固定します。

ただしC4D ヘッドステージとフラットケーブルはキャピラリーチューブから1cm以上離します。これはアースしたヘッドステージやケーブルから短絡することで生ずる高電圧による影響をキャピラリーに与えない為です。

同時にC4D 検出器がアースされているのを確認してください。検出器の電源は電源タップからでは無く、必ず壁内に設置したコンセントから直につないでください。

引用

  • eDAQ C4Dは Agilent CE の検出器として、飲用水の無機イオンの分析に使われています。DOI: 10.1080/10826076.2013.825862
    • C4D ではアニオンとカチオンが同時に検出できます。この場合はキャピラリーの両端からサンプルをインジェクションし、キャピラリーの流路が適切なポジションになるようにC4D ヘッドステージを調整します。
    • C4D 検出法は従来の光学系の検出法に比べて大変フレキシブルで、光学測定の欠点を補う新しい測定法です。C4D ヘッドステージに通すキャピラリーチューブのポジションによって分離幅が調整できますので、最適な分離効果が得られる条件に設定できます。
    • 想定される検出限界(0.07 – 2 ppm) と定量限界(0.3 – 7 ppm) は間接UV検出法に比べても同等以上で、多くの測定イオンで幅広い直線性 (~ 120 ppm) を示します。
  • 医薬品の調剤におけるアテノロールやアミロイドの分析には Agilent CE の検出器としてeDAQ C4D を用いて測定されています。直線性、再現性、精度に優れたCE-C4D 測定法が、この分野の分析機能を向上させます。DOI: 10.1002/bmc.1390
  • オクタデック-9-エン酸のシス/トランス異性体や長鎖脂肪酸の分析がAgilent CE と eDAQ C4D を使って行われています。 この方法はマーガリンの脂肪酸を測定するのに利用されています。この方法はGC や HPLC 法に比べ優れた利点が指摘され、特に測定がシンプル(誘導体化の必要がない) で高感度であるとの報告があります。 DOI: 10.1016/j.chroma.2013.03.014