Difference between revisions of "PowerChrom を複数使って記録する"

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(はじめに)
(マルチレコーディングの手順)
 
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== '''はじめに''' ==
 
== '''はじめに''' ==
1台のコンピュータに複数の[http://www.edaq.com/ES280 PowerChrom ソフトウェア] をインストールし、[http://www.edaq.com/powerchrom-system PowerChrom] や [http://www.edaq.com/e-corder-units e-corder] を複数使ってデータの記録が同時にできます。この機能により、実験室内の複数のクラマトグラフが最小のコンピュータ台数で収録できますので、作業エリアの節減にも寄与します。各ハードウェアで収録されるクロマトグラフのデータは、個々のウィンドウに表示します。セッティングの変更は、それに対応する PowerChrom ウィンドウを呼び出して設定します。
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1台のコンピュータに複数の[http://www.edaq.com/ES280 PowerChrom ソフトウェア] をインストールし、複数の[http://www.edaq.com/powerchrom-system PowerChrom] や [http://www.edaq.com/e-corder-units e-corder] を使ってクロマトグラフのデータが同時に記録できます。この機能により、実験室内の複数のクラマトグラフが最小のコンピュータ台数で収録できますので、作業エリアの節減にも寄与します。各ハードウェアで収録されるクロマトグラフのデータは、個々のウィンドウに表示します。セッティングの変更は、それに対応する PowerChrom ウィンドウを呼び出して設定します。
  
実際には、1台のコンピュータを使って最大4台のPowerChrom ユニットが使用できます。使用するコンピュータのメモリーや USB 端子の数によっては、台数が制限される可能性はあります。各記録ユニットで1、又は2チャンネルのデータが記録できます。
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実際には、1台のコンピュータを使って最大4台のハードウェアユニットが使用できます。使用するコンピュータのメモリーや USB 端子の数によっては、台数が制限される可能性はあります。各ハードウェアで1、又は2チャンネルのデータが記録できます。
  
== Software Requirements ==
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== '''使用できるソフトウェアの条件'''==
PowerChrom v2.5.4 or later is required to operate multiple recording units from the one computer. If you were supplied with an earlier version of PowerChrom, the latest version can be downloaded from [http://www.edaq.com/software-downloads Software Downloads]. The license number on your original PowerChrom Installer CD will unlock the new version.
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1台のコンピュータで複数のハードウェアユニットを使用するには、PowerChrom v2.5.4 以降のバージョンが必要です。それ以前のバージョンを使っている場合は [http://www.edaq.com/software-downloads Software Downloads] から最新バージョンをダウンロードしてください。インストラーのケースに記載してあるライセンス番号は新バージョンにも有効です。
== Steps to use Multiple Recording Units ==
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# Run the PowerChrom Installer for each of the recording units that are to be used, saving the files in separate directories. Multiple PowerChrom shortcut icons should appear on the desktop. It is a good idea to lable the icons with unique names. A different license number is required to run each copy of PowerChrom installed.
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# Connect recording units to each of the available chromatographs in the normal manner. See the PowerChrom or e-corder hardware manuals on their respective installer CDs for more information.
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# Plug recording units into the available USB ports on the computer and turn one of the units on.
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# The first time a new recording unit is used, you will be prompted to install a driver for each unit. When prompted by Windows, insert the recording unit’s installer CD into the CD tray. The USB drivers should be installed automatically.
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# Double click on one of the PowerChrom shortcuts to launch PowerChrom. A window will appear asking which recording unit you want to use (Figure 1). Each unit will have the default name “Yam”, however individual units can be identified by the listed serial numbers which correspond to the serial number on the back of the recording unit. Click on the “Change Name” button if you wish to identify each recording unit by a unique name (Figure 2). These new names will be recognised by PowerChrom when units are re-connected in the future.
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# Select a recorder. PowerChrom’s “Easy Access” window will appear as normal.
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# Select the recording parameters you wish to use to collect data from the chromatograph. At this stage it is a good idea to save the PowerChrom file with a name that will help identify which recorders controls are active in the future.
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# To operate a new recording unit, double click on one of the other PowerChrom shortcuts. The recording unit selection window will appear again (Figure 1) listing the available recording units. Select another recording unit and set up the recording parameters for this unit.
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# Repeat Step 8 for each additional recording unit you wish to collect data from.
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== Switching Recording UnitWwindows ==
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By default the main PowerChrom window for each recording unit will be stacked (Figure 3), with the PowerChrom window for the last recorder selected on top. Windows for the other recording units can be brought forward by toggling through the PowerChrom buttons in the task bar. The menu items and controls are made active for the window on top. With the PowerChrom window active, you can initiate data recording from the corresponding recording unit in the normal manner.
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The PowerChrom windows can also be resized so that all chromatographs being generated can be monitored in real-time (Figure 4). All inactive windows will have a dimmed title bar. The scrolling of the active window will be smoother than the scrolling of the inactive windows, however this does not affect data being recorded to file. To alter the settings for a particular recording unit, click inside its corresponding PowerChrom window. The commands will be made active for the recording unit corresponding to this window.
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== '''マルチレコーディングの手順'''==
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# 使用する各ハードウェアユニットの台数に合わせ PowerChrom ソフトエアをロケーションを変えてインストールします。PowerChrom ショートカットアイコンがその数だけデスクトップに表示します。各アイコンにネームを登録し区別してます。インストールした PowerChrom ソフトウェアを起動するにはそれぞれライセンス番号が必要です。
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# 通常通りハードウェアユニットと使用するクロマトグラフを接続します。詳細はハードウェアのマニュアルを参照して下さい。
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# コンピュータのUSB端子に、それぞれのユニットをつなぎハードウェアの電源を入れます。
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# 新しいハードウェアユニットを初めて使う時は、各ユニット用のドライバーがインストールされます。Windows の場合は"新しいハードウェアの検索ウィザード"に従えば、自動的にドライバーがインストールされる筈です。
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# PowerChrom のショートカットキーの一つをダブルクリックして立ち上げます。その PowerChrom ウィンドウが表示しますので、使用するハードウェアユニットを指定して下さい(図 1)。各ユニットには初期設定で " Yam" のネームと、ユニット後部に記載してあるシリアル番号が表示します。" Change Name " ボタンをクリックすれば各ユニットに各自のネームが登録できます(図 2)。ネームを登録しておけば、次回その ユニットを接続すればそのネームを認識してくれます。
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# 使用するハードウェアユニットを選択し、PowerChrom の “Easy Access” ウィンドウを表示します。
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# クロマトグラフからデータを収録するのに使用するパラメータを設定します。この段階で設定する PowerChrom ファイルにそれに使用するハードウェアユニットのネームを付けて保存しておくと、判別し易く後々便利です。
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# 別のハードウェアを起動するには、別のショートカットキーをクリックして立ち上げます。同様にハードウェアを選択するウィンドウ (図 1) が出て、使用できるユニットの一覧を表示します。二台目に記録するユニットを選び、そのパラメータを設定します。
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# 8 の手順を繰り返し、同様に使用する各ハードウェアを指定し、記録するパラメータを設定します。
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== '''ウィンドウを切り替える'''==
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初期設定では各ユニットのPowerChrom ウィンドウを重ねて表示 (図 3) します。直近で選択したユニットのウィンドウが一番上に表示します。それ以外のウィンドウはタスクバーの PowerChrom ボタンを選ぶことで切り替わります。
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トップ画面のメニュー項目やコントロールがアクティブになります。通常通りアクティブなPowerChrom ウィンドウから、それに対応するユニットの記録データを操作できます。
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アクティブなウィンドウはリサイズも可能で、収録されているクロマトグラムは総てリアルタイムでモニターできます(図 6)。アクティブなウィンドウ以外のタイトルバーは総て無効表示になります。アクティブウィンドウに比べて非アクティブなウィンドウのスクロールはスムーズさに欠けますが、ファイルへの記録には影響しません。ユニットのセッティングを変更するには、それに対応する PowerChrom ウィンドウ内をクリックし、そのウィンドウに対応するユニットのコマンドを有効にします。

Latest revision as of 15:43, 6 June 2014

図 1. 記録するユニットのウィンドウを選択
図 2. 記録するウィンドウ名を変更する
図 3. PowerChrom ウィンドウを重ねて表示
F図 4. PowerChrom ウィンドウを並べて表示

1台のWindows PCで複数のPowerChrom が使用できます。このアプリケーションノートではその使い方を説明します。

はじめに

1台のコンピュータに複数のPowerChrom ソフトウェア をインストールし、複数のPowerChrome-corder を使ってクロマトグラフのデータが同時に記録できます。この機能により、実験室内の複数のクラマトグラフが最小のコンピュータ台数で収録できますので、作業エリアの節減にも寄与します。各ハードウェアで収録されるクロマトグラフのデータは、個々のウィンドウに表示します。セッティングの変更は、それに対応する PowerChrom ウィンドウを呼び出して設定します。

実際には、1台のコンピュータを使って最大4台のハードウェアユニットが使用できます。使用するコンピュータのメモリーや USB 端子の数によっては、台数が制限される可能性はあります。各ハードウェアで1、又は2チャンネルのデータが記録できます。

使用できるソフトウェアの条件

1台のコンピュータで複数のハードウェアユニットを使用するには、PowerChrom v2.5.4 以降のバージョンが必要です。それ以前のバージョンを使っている場合は Software Downloads から最新バージョンをダウンロードしてください。インストラーのケースに記載してあるライセンス番号は新バージョンにも有効です。

マルチレコーディングの手順

  1. 使用する各ハードウェアユニットの台数に合わせ PowerChrom ソフトエアをロケーションを変えてインストールします。PowerChrom ショートカットアイコンがその数だけデスクトップに表示します。各アイコンにネームを登録し区別してます。インストールした PowerChrom ソフトウェアを起動するにはそれぞれライセンス番号が必要です。
  2. 通常通りハードウェアユニットと使用するクロマトグラフを接続します。詳細はハードウェアのマニュアルを参照して下さい。
  3. コンピュータのUSB端子に、それぞれのユニットをつなぎハードウェアの電源を入れます。
  4. 新しいハードウェアユニットを初めて使う時は、各ユニット用のドライバーがインストールされます。Windows の場合は"新しいハードウェアの検索ウィザード"に従えば、自動的にドライバーがインストールされる筈です。
  5. PowerChrom のショートカットキーの一つをダブルクリックして立ち上げます。その PowerChrom ウィンドウが表示しますので、使用するハードウェアユニットを指定して下さい(図 1)。各ユニットには初期設定で " Yam" のネームと、ユニット後部に記載してあるシリアル番号が表示します。" Change Name " ボタンをクリックすれば各ユニットに各自のネームが登録できます(図 2)。ネームを登録しておけば、次回その ユニットを接続すればそのネームを認識してくれます。
  6. 使用するハードウェアユニットを選択し、PowerChrom の “Easy Access” ウィンドウを表示します。
  7. クロマトグラフからデータを収録するのに使用するパラメータを設定します。この段階で設定する PowerChrom ファイルにそれに使用するハードウェアユニットのネームを付けて保存しておくと、判別し易く後々便利です。
  8. 別のハードウェアを起動するには、別のショートカットキーをクリックして立ち上げます。同様にハードウェアを選択するウィンドウ (図 1) が出て、使用できるユニットの一覧を表示します。二台目に記録するユニットを選び、そのパラメータを設定します。
  9. 8 の手順を繰り返し、同様に使用する各ハードウェアを指定し、記録するパラメータを設定します。

ウィンドウを切り替える

初期設定では各ユニットのPowerChrom ウィンドウを重ねて表示 (図 3) します。直近で選択したユニットのウィンドウが一番上に表示します。それ以外のウィンドウはタスクバーの PowerChrom ボタンを選ぶことで切り替わります。 トップ画面のメニュー項目やコントロールがアクティブになります。通常通りアクティブなPowerChrom ウィンドウから、それに対応するユニットの記録データを操作できます。

アクティブなウィンドウはリサイズも可能で、収録されているクロマトグラムは総てリアルタイムでモニターできます(図 6)。アクティブなウィンドウ以外のタイトルバーは総て無効表示になります。アクティブウィンドウに比べて非アクティブなウィンドウのスクロールはスムーズさに欠けますが、ファイルへの記録には影響しません。ユニットのセッティングを変更するには、それに対応する PowerChrom ウィンドウ内をクリックし、そのウィンドウに対応するユニットのコマンドを有効にします。