Prince CEシステムを用いた塩化アセチルコリン分析

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図 1. 濃度を変えた AChCl のピーク
図 2. 検量線

eDAQ C4D システムと PrinCE-C 600 キャピラリー電気泳動を使ったアセチルコリンの分析

はじめに

アプリケーションノート C4D004 では、eDAQ C4D システムを PrinCE-C 600 キャピラリー電気泳動 (CE) に接続し、塩化アセチルコリン (AChCl) の分析例を紹介します。 CE 装置は陰イオン測定のモードに、C4D システムも Cl- 陰イオンの分析用に設定します。

測定要件

  • 測定物質: 塩化アセチルコリン (AChCl) の水溶液、濃度は 10 mM, 50 mM, 100 mM, 500 mM       及び 1000 mM
  • バッファー:
    • MES/Arg/CTAB で pH 5.7、 ここで MESは 2-(N-モルホリノ)エタンスルフォン酸、 Argは L(+)-アルギニン、CTABは 臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
  • 設定条件:
    • 分離電圧 = 30 kV
    • 分画電流 = 11 ~ 12 µA
  • キャピラリー:
    • 外径= 360 µm
    • 内径 = 25 µm
    • 長さ = 56 cm
    • 検出器までの長さ = 42 cm
  • インジェクション: 陽圧 300 mbar で 10 秒間
  • C4D の設定
    • 周波数 = 500 kHz
    • アンプリチュード = 100 A
    • ヘッドステージゲイン OFF
  • データの記録:
    • ローパスフィルター = 1 Hz
    • レンジ = 50 mV
    • サンプリング速度 = 100 データポント/秒

測定データ

図 1 :濃度の異なる AChCl のピーク

図 2 :ソフトウェアが既知濃度の測定化合物に対するピークエリアをプロットし自動的に検量線を作成